クチャでテロ (オリンピックへの影響は?)

「クチャは新疆自治区の典型的な中小都市である。観光地はあるが、敦煌ほどではなく、繁華街もあるが、ウルムチほどではない。すべてが典型的という言葉がぴったりだ。」

これは私が4年前にクチャを含む新疆ウイグル自治区を旅行したときに書いた日記の一文である。まだのんびりとした雰囲気を残した新疆自治区の小都市。私がここに正味2日しかいなかったということを考えても、平和な何の変哲もない町だったという証でもある。

そのクチャで爆破テロが起きた(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0810&f=national_0810_013.shtml)。4日にカシュガルで起きたテロに続き二回目である。そのときに書いたブログで以下のような文章がある。

「今回のオリンピックは無事終了するかも知れません。世界は中国の最新の設備とインフラを目の当たりにするでしょう。しかし、チベット暴動に続く今回の事件で、中国政府が政治的に成熟していないという点も等しく人々の記憶にのこるでしょう。そういう意味ではもう今回のオリンピックは成功とはいえないのです。中国ファンとしてはネガティブな見解だといわれるかもしれませんが、(得に海外のメディアをみていると)そんな感想をいだかずにはいられません。」

少なくとも現在のオリンピックは予定通りに進んでいる。みんな北京のすばらしさを見て、スポーツによっている。しかし、中国が見せたネガティブな部分も人々の記憶に残るだろう。あんな平和な町でテロが起きるのが信じられないし、中国政府への反対がウイグル人の間に広まっているというのがよくわかる。

日記を読み返しながら気がついた。私がクチャを訪れたの8月9日の夜から11日の朝までの間だった。私がクチャを訪れたちょうど4年後にテロが起きたという偶然にびっくしたし、クチャの熱い太陽とほこりっぽい道路がまた脳裏によみがえってきた。

山本竜二

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